アメリカ滞在10年間のサバイバル日記

アメリカと英語に魅せられた女性の滞在10年間のサバイバル日記

アメリカ人は年齢を気にしない?

キャリアチェンジをするために学ぶ女性

 

改めて驚愕した日本人の年齢の受け止め方

 

皆さん、誰でも年齢が上がるのは、つまり年を取るのは嬉しくないですよね。自然には逆らえません。ですが、アメリカで本当に、「いいな~」と思ったのが、日本の文化と比較すると、年齢があまり重要ではないこと。

 

アメリカ人と話しても、「自分はもう何歳だから~はできない」とか「何歳までには結婚しないと」とか、日本ほど年齢に対するプレッシャーや負の感情がそれほど高くないということです。

 

生物学的な観点からはもちろん、人間は今の時点では200年生きられるわけではないですし、女性だと出産なども、ある程度年齢で制限を受けるので、もちろん全く無視はできないものですが。

 

ただ、アメリカ10年の滞在後、日本に帰ってから改めて感じてしまったのが、日本人の年齢に対する強迫観念ともいうべき、考え方。例えば、芸能ニュースなどが流れてきても、女優の〇〇(34才)とか、この「カッコ」って一体何(?)、と驚愕してしまったんですね~。

 

それに、充分30代位の人でも、まだ若いと思うのに、日本人は「おじさん、おばさん」って自らを呼んで、先に防御しているというか・・・。

 

いや~、日本に戻るまで忘れていたけれど、ちょっとキョーレツ!(特に女性は年齢に敏感なのよ。)(笑)

 

日本は、年上を敬う文化があって、年上には敬語を使わなければいけないという、独自の事情があって、年齢を目安に相手に対する接し方を変えたりという、年齢が良い意味での「鍵」となるのは分かるんですが、何でもかんでも年齢を意識しているっておかしくないでしょうか。「これって必要?」って思ってしまったんです。

 

まあ、年齢が若い方が、体力もあるし、エネルギーもあるし、病気になるのも少ないですし、記憶力は良いし、女性だったら綺麗だし、男性だったらカッコいいんでしょうしね。髪の毛の量も多いし・・・(笑)。生物学的にはもっと細かくいうと、細胞的には細胞が新しいでしょうし、若い方が細胞的には優秀とかは分かるんですけどね。

 

でも、何というか、それでも人間って、そんなちっぽけな細胞で優越を決めるもんでもないし、個人的にそれぞれの資質や才能は違いますし、努力できる(努力したい)量も違うし。そもそも、その生物学的な制限にさえチャレンジしていくのが、やはり文明だし、人間の素晴らしさだと思うんですよね。

 

また、脳の進化は年齢には影響を受けないって読んだことあるし。人間の知能は、年齢とともに実は上がるっていっている学術結果も見ましたしね。

 

さて、さて、前置きは長くなりましたが、そういう訳で、アメリカではあまり恋愛や結婚など、個人的な関係でもそれほど年齢は気にしない人が多いですし、また、仕事を探すときにも、年齢で差別を受けないよう法律があるんです。

 

アメリカの年齢差別を禁止した法律と現状は?

 

1967年制定の「雇用においての年齢差別禁止法 (The Age Discrimination in Employment Act)」

 

参照元

The Age Discrimination in Employment Act of 1967 | U.S. Equal Employment Opportunity Commission

 

アメリカではそんなに昔から、この法律が制定されていたなんて、今更ながらびっくりしています。更にこの法律が徹底されているんです。

 

履歴書の書き方も違う

 

もっと詳細にいうと、履歴書のフォーマットも日本とは違っていて、アメリカでは生年月日を書きませんし、大学や学校の卒業年度も(もちろん入学年度も)書きません写真も貼りません

 

私が、アメリカで就職活動を初めたときに、書いた履歴書をアメリカ人の友人にレビューして貰ったんですが、そこに卒業年度を書いてあったのを見て、「何で卒業年度を書くの? 年齢で差別されたいの?」と言われ、すぐ消されてしまいました。(アメリカでは就職に年齢は関係ないのは知っていたけれど、卒業年度は盲点だった~。)

 

また、前述のように、アメリカでは法律で決まっているので、生年月日も年齢も書かないで良いですし、採用面接でも年齢を聞かれることはありません(聞くと違法です)。

それに凄いのが、過去10年間の履歴(キャリア)は履歴書に書きますが、それ以前の履歴は書かないのが常識。ちなみに、私は一度書いていた事があって、「不用です!」とアメリカ人から言われました。

 

なので、その間の10年間で経歴は評価されるので、それ以前に何をしていようが、関係ありません。

 

日本でも年齢差別はいけないとなってはいても(なっているそうですね)、差別をしてもそれに対する罰則はないですし、履歴書のフォームで年齢や学歴の年度を書くという時点で、差別を増長してしまう要因を、ある意味、わざわざ書いているのと同じなんですよね。

 

常にアップデート可能な理由は?

 

ここまでの説明で、あまりに日本と事情が違うのでピンと来ない方にご説明したいのですが、要は自分が学びたいと思ったタイミングで大学や学校を出て(または資格取得というのもあるでしょう)、その専門を生かして、どこかの会社の面接を受けると、“新卒(Entry Positionという)”のポジションでも就職ができるということになります。

 

例えばですが、ファイナンス系の大学を卒業して40代まで証券会社の営業をしていた人が、別のことをしたいと目覚めてしまって、働きながら英語の先生の専門学校を卒業して再就職する人もいるでしょうし、また、長く主婦をしていた人が、子育てを終えて40代で目覚めて化学系の仕事をしたくなり、大学で学び直し、化学関係の専門職に就き、働くのも充分可能なのです。

 

何なら、40代のうちにまた、別の大学や学校に行き、何度キャリアチェンジをしようと可能といえば可能なんですね(才能や適性は置いといて)。

 

とは言っても、そのキャリアで評価されるにはやはり習熟度を上げるために時間も必要でしょうし、キャリアチェンジで何度も違う職に就くのも大変でしょう。でも、本人がそうしたいと思えば、社会的にはそう難しい事ではないです。

 

キャリアチェンジした職場では?

 

実際的には、そういう風に人生半ばでキャリアチェンジをすると、自分とあまり年齢が変わらなかったり、自分より年下の人でキャリアが長い上司を持ったりすることもあるんでしょうが、アメリカでは敬語もありませんし、年齢を聞くのもタブーなので、仕事でそれに影響されることは少ないと思います。

 

また、仕事の責任範囲についても、ジョブディスクリプション(仕事の内容、管轄)であらかじめ決まっているので、比較的働きやすい環境が整っているせいもあると思います。仕事に人を配置するといった考え方なので、それぞれの社員の守備範囲がはっきりしていて、その点、働きやすい。会社にもよると思いますが、比較的仕事さえきちんとしていれば、快適に働けるイメージです。

 

実際に私が通っていた大学では、働きながらキャリアチェンジを目指して、仕事が終わった後に勉強に来ている人が多く、または、更にそのキャリアでのステップアップとして大学院のプログラムに来ている人も多くいました(MBAなど)。

 

アメリカでは独立した人も学校に行く

 

また、アメリカでは、会社に所属してしばらく働いた後、自分で独立し会社組織にして働いている人も多く、税制的にもそうすると、優遇されるということを友人から聞きました。

 

そういった独立して働いている人でも、大学や短大に戻って学びなおす人も多いです。例えばケータリングの会社を個人経営している人も、コミュニティカレッジ(公立の短大)でマーケティングを学び、事業に活かしている人にも会いましたね。

 

私の友人にも独立した人がいましたが、パソコンを学び直すためにコミュニティカレッジに通ったと言っていました。ネットワークエンジニア顔負けのパソコンの知識を持っていましたから、凄いなと刺激を受けました。いや~、優秀・・・。

 

そんな感じで、アメリカではレイオフ(一時解雇)などはあって厳しいところもあるんですが、万一仕事を辞めたとしてもその後、アップデートが比較的容易な社会なので、その分ストレスが少ないように感じました。

 

まあ、日本もそうだと思いますが、今はテクノロジーが発達しすぎて、人間が追いついていけなくなっている事もあり、グーグル、アマゾンなどのGAFAに勤めている人と、それ以外の会社に勤めている人の収入格差が凄い事になってますので、また別の厳しさも出てきているとも思います。

 

ですが、こういったアメリカの働く環境や生涯学習がしやすい社会の良いところを活かして、何とか更にアップデートして、乗り越えていきたいものですね。

 

では、年齢にとらわれないアメリカでの生活を楽しんでくださいね!

 

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